この記事は2020年1月11日に開催した「冬休み電子工作ワークショップ」の内容を元にしています。
必要な物
- micro:bit本体
- micro:bitで貯金箱を作ろうキット(フォトインタラプター)
- micro:bit用 単四電池2本電池ボックス
- USBケーブル(A-microBタイプ)
- ワニ口クリップ
- スピーカー
micro:bit関連の書籍や、ネット上の作例ではアルミテープを使用してその間をコインが滑り落ちる際に通電することをフックとして様々な動作(LED点灯、スピーカーから音をだす)を行うものがあり、当初はそのような形で行おうかと思っていたのですが、滑り落ちる際に通電というのがうまくいかない場合が多く、せっかく体験してもらうのにちゃんと動かないのはまずいな・・・ということで代替えをさがしていたところスイッチエデュケーションウェブサイトに「micro:bit貯金箱」という作品例を発見!
コインを投入口から入れたときに、センサーの間を通過したことを検知してくれるフォトインタラプターというセンサーが使われているとのこと。これならば、確実にコインが投入されたことを検知してくれそうです。ということで早速ぽちっと♪ micro:bitで貯金箱を作ろうキット
それ以外は、micro:bitを使うときの基本構成なので、個別に購入するもよし、入門セットみたいになっているのを購入するなどして準備しましょう。 今回は手持ちのmicro:bitがあったので、不足していた電池ケースなどを追加で購入しました。
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プログラミング
プログラミングといっても、フォトインタラプターは動体検知すると「0」を返すという動きなので、接続する端子を指定して0になったら処理をする。という流れをつくるだけ。
下の埋め込みコードは、フォトインタラプターの間をコインが通過したら(貯金箱にコインが投入されたら)LEDにハートのアイコンを出すという単純なもの。もし~ のブロックの中に音を鳴らす処理を組んでいってもいいですね。
貯金箱工作
プログラミングはできたので、次は貯金箱本体の工作です。フォトインタラプターを使うので、次の条件さえ満たしてればどんなものでも大丈夫かと思います。
- コインを1枚づつ投入口から入れる
- コイン投入口の下(内部)にフォトインタラプターが設置可能なスペースがある
当初、工作のしやすい牛乳パックを使おうかと思いましたが、数がすぐにそろわなかったので、100均にいって使えそうなものがないか物色したところ、フタの部分が可動式で比較的加工も簡単そうなこんなものを見つけました。
フタについてる取っ手部分をカットして、そこからコインを投入するように加工していきます。材質は柔らかいプラスチックなのでカッターで加工していきます。取っ手部分をカットしただけだと500円硬貨が入らなかったので左右を広げてフタ部分の加工は完成。
次に、コイン投入口から落ちたコインがフォトインタラプターを通過するように、センサーを取り付けます。
購入したものには、コインが滑り落ちるガイドになる部品も付属してるので、センサーと組み合わせてフタ裏に装着。
後は、センサーからの接続コードを外に出し、micro:bitに接続すれば一応完成
今回作成した貯金箱は構造的にかなりシンプルなもので、フォトインタラプターの間をコインが通る という形にさえしておけば私が作った例より数倍、数十倍いや数百倍ましなものが出来上がると思います。この例ではLED点灯だけですが、micro:bitの物理ボタンと端子に接続できるサーボモーター等を組み合わせれば、「コインを投入してボタンを押したら商品が出てくる自動販売機」なんかも作れそうですね。